垂直都市に降る雨

東大院卒が綴る思索の影_記事の内容は全て個人の意見です。

残骸ファンタジー置き場、その一

現在進行形での黒歴史公開シリーズとします。

ファンタジー小説書いてるんだよ、という話は割と色んな所でしている気がしますが、現在大半の作品は公開停止としています。理由は簡単、ストーリーのプロットが全く作れないからです。プロット無しで本文をバカみたいに書きなぐったところで必ず物語が壁にぶち当たり、砕け散ります。

加えて更に最近リアル事情が大幅に厳しくなったことで、ファンタジーをニコニコしながら考えていられるような時間がかなり少なくなりました。頭の中で考えEvernoteに書き付け続けた世界観、設定資料集、登場人物たちの情報がとりあえずどんどん腐っていくだけで死蔵されて行くので、半ば以上ボツになりかけている設定とか基本的な世界観とかを少しずつブログに載せていって、誰かの創作のアイディアにでもしてもらえたらいいかなと思っています。また同時に、実際に人目に付く場所に書き出しておいておく事で自分自身に圧力をかけて創作思考整理の端緒とする狙いもあります。

これは現在進行形での黒歴史を聳え立つクソとして並べていく記事です。創作活動とかファンタジー小説に興味のない人は読まないでください。また、文句とか批評を付けられても実際のところどうしようもないので何もしません。そこはご了承ください。

※全部を惜しげもなく公開すると自分の物語構成力の低さで脳みそが溶けそうになるので公開しても自分が憤死せずに済む部分のみ。

 
※そんなに御大層なものではないけれど設定等はパクらないでください。参考までということで。

 

「涙王の庭」
六つの大陸と四つの小大陸、二つの大きな島からなる不思議な世界。それは私たちが普段暮らす世界のすぐ隣にありました。とある作家がその世界を物語の中に描き出した事で扉は開かれ、本を読んだ人々が死後、運命によってその世界に呼び出されるようになったのです。
これは、運命を背負い転生者として生まれ変わった人々が流星の如く現れるようになった不思議な世界で繰り広げられる、戦いと哀しみの歴史。

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誰かの涙の中から名もなき透明な魂が生まれ、それが神となりました。生まれた二柱の神は世界を大急ぎで作った後に自らに残された時間が残り少ない事を悟り、世界を維持管理するための管理者である天使たちを創造しました。
各天使たちはそれぞれ自らの目的意識と信念に従って多種多様な生命を創造しました。大陸や島々には天使たちの被造物である人々…魔法に長けたエルフ、科学技術に長けたドワーフ、身体能力に長けた獣人、そして何ら特性を持たず現れた人間たちがそれぞれの民族を作って平和に暮らしていました。
やがてそれぞれの民族が種族としての意識に目覚めると、戦いの時代が始まりました。エルフたちの庭から長じた巨大な帝国が複数の大陸にまたがって世界を支配し、帝国文明の中で生まれた魔法人形たちや吸血鬼たちが世界に加わると、世界はいよいよ戦乱と血の時代へと入りました。後に第一帝国と称されるエルフたちの帝国は複数の種族国家に分裂し、各大陸それぞれに各種族が自らの民を統べる国々が成立して行きました。

 

「廃王の使徒
各種族国家や帝国は幾度となく終わる事のない戦いを繰り返し、それは世界に莫大な量の死と破滅、そして狂気を撒き散らして行きました。そうして神が設計した世界の許容しうる閾値を狂気が超えた時、「廃王」と呼ばれる奇妙な概念とも存在ともつかぬものが世界に現れたのです。

f:id:weaverbird:20180213072326p:plain廃王は狂気の中で精神を病んでしまった魔導士たちの力を吸い上げ、これを幾人かのごく僅かな天才的魔導士たちに注ぎ込む事で自らの使徒としました。概念でしかなかった廃王は、使徒たちの力を通じて世界を混乱させ破滅へ導こうとしました。
最初に現れた使徒は四人でした。「腐敗の異形王」、「人形の夕闇」、「暗君の道化師」、そして「廃園の天使」と名付けられた彼女らは皆一様に乙女の姿をしていましたが、その姿に反して残虐な本性を隠そうともしませんでした。神出鬼没に各地に現れては四者四様の方法で何千何万といった人々を無差別に殺し尽くし、彼らが去った後には女子供を含めた無数の屍がその場を覆いつくしました。その様はまるで戦禍の中で生まれた狂気と絶望とが人の形をとって歩いているかのようでした。
ひとたび生まれ落ちたはずの世界は使徒たちによって殺戮の舞台と化しました。人々は戦禍の中で恐怖と絶望に震え、死を刻一刻と待つだけの無力な存在となったのでした。

 

※※※

・世界地図は大陸ジェネレータで作りました。廃王の使徒たち四人のシルエットはそれぞれ艦これ、閃の軌跡FGO白猫プロジェクトの画像をシルエット化しました(問題があれば消します)。

割と暗い世界観で割とガチの戦記ものを目指していますが、まあこれが難しい訳で、物凄く難航しています。というかいきなり戦記を書こうとする段階で割と無謀というか無鉄砲すぎる挑戦をしているような気はします。