垂直都市に降る雨

東大院卒が綴る思索の影_記事の内容は全て個人の意見です。

イメージと偏見で見る政治「支持政党はありません」

選挙シーズンにこういう記事を書いたら良いんですけど、それはそれで面倒くさい手合いに噛みつかれて腕が吹き飛びそうな気がするので避けます。

「えー、一応我が社は労働組合の関係上民主党支持という事で…」と上司に言われてから一ヶ月ぐらいで民主党が消滅しました。民主党にはさすがに投票したくなかったので、消えてくれて大変助かりました。

しかし民主党が消えたら消えたでやはり皆混迷するものらしく、「お前はどの政党を支持しとるんや」みたいな事をしたり顔で聞いてくるバカが物凄く増えました。普通そういう事を聞いたらアカンと習うはずなんですけどね。まあいいでしょう、今回は私が現在の日本の国会における各政党についてどういうイメージを持っているかについてです。
※「日本のこころ」と「沖縄大衆社会党」はよくわからないので除外しています。

 

 

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どーん。
「お前はどの政党を支持しとるんや」と聞かれると面倒くさいので「支持政党はありません」と答える事にしていますが、私のイメージは大体こんな感じです。左から右まで満遍なく選択肢を用意しておいて、実際に選挙シーズンを迎えたタイミングで各党のアピールや何が発生するか次第で投票先を変えます。

以下各党についての詳しいイメージ。

 

自由民主党
大体全て揃うスーパーマーケット政党
あまり認めたくはないけど、日本政治の伝統も信頼も現在の自民党が担保しているという事は言わなければならない。中道右派政党を標榜していながら実質的には左派も取り込む幅の広さを持ち、人材層の厚みが他を明らかに圧倒する地力となっているというか。
「とりあえず全部そろっている」
調整型文官としてそれなりに機能する改憲大好き安倍ちゃん、言わずと知れた財務省のドンにして裏の権力者麻生閣下、軍事学者かと思われるぐらい防衛マニアの石破君、父の才能を着実に引き継いだ超扇動家っぽい小泉ジュニアなどなど派手な人がひとしきり揃っている上に、細田博之とか二階俊博とか額賀とか「ヤバい長老」が勢ぞろい。そこに喧嘩を挑みに行く岸田君、ひたすら大騒ぎする石原君…。それなりに実務能力の高い実務家から、不祥事を起こして爆死する爆弾稲田ちゃんみたいな困った人まで、「とりあえず全部揃ってる」というのが自民党の陣容である。調整が大変!
とにかく大企業様の為に国民を奴隷労働させたい
昔の自民党がどうだったのかは知らないけども、今現在の自民党は極端な企業主義政党になっていると感じる。経団連の犬とか言われるのも道理である。経団連でも存在感を示せるような大企業に勤めている人は自民党に投票しておけば間違いないのではなかろうか…。その他中小零細企業に勤めているような私のような力無き労働者にとっては高度プロフェッショナル制度とかは現代の奴隷制に見えて仕方がないんだけどなあ。実際何とかして自民党以外の政党に投票したい気持ちは山々なのだけれど、今の所それ以外の政党が大半においてクズであるため奴隷制に従うしかないという。かなしみ。

 

立憲民主党
「枝る」の功績しかない
震災の時使い物にならない菅をどうにか抑え込んで枝野が徹夜していたことを覚えている人は割と多いのではないかと思う。あれがどうしたのかと言われれば枝野が枝っただけなのだけれども、枝野がいなければ震災に対する救援はもっと遅れただろうとは思う。震災で闇鍋化した民主党首脳部の中にあってそれなりに役に立ちはしたのだ…。
だから、と言ってしまってはなんだけど、実質的にはそれ以外には何もない。枝野幸男が党首としてそれなりに実権を持っている内は立憲民主党はそれなりにマトモな実務派野党として機能してくれるのではないかなーと期待はしてみるものの、それ以外の奴に党首が交替すればその時点で破滅しそうである。

 

日本維新の会
派手好きな地方分権主義者
派手。基本的に派手過ぎて、その事が何とも言えない胡散臭さを醸し出している事は認めなければならないが、自民党の提出する政策に片っ端から反対するのではなく、賛成すべきところでは賛成票を投じて与党の味方に回る所に一定の政策重視姿勢を感じなくもない。その点で支持してもいいのかもしれないとは思う。橋下徹以下かなり派手な分権主義者たちの集まりなので、地方分権に賛成ならば票を投じて様子見ぐらいしてもいいかも。
派手好きはいいけれど実務家がどれぐらいいるかが気になる
まあ松井一郎とか橋下徹の言う事には一定の理が無い訳ではないが、その他にロクな政策家があまりいないように見える。人材をどう作っていくか次第でマトモな野党としてある程度形になるか、民主党のような狂気しかない野党になるかが分かれる気がする。

 

共産党
ゲバパンチ!ゲバキック!労働から人々を解放せよ!
昔から今に至るまでヤバい人々の集合体である。志位和夫は割と頭が切れるし、穀田何とかさんとかそれなりの論客がいる事もわかるけど、しかし共産党共産党。今現在は志位の下で改良主義が標榜されているとはいえ、一昔前までは暴力革命主義と仲良くしてた人たちなのだ。そんな人々に票を入れ…入れ…んーまあ入れたきゃ入れても良いんだろうけど、ゲバパンチで殴られそうで怖いよね。
労働政策だけは抜群に正しいと思える
高度プロフェッショナル制度を始めとして、自民党が推進しようとする労働政策とはとにかく大企業の利益のためでしかないわけで、あまり好ましいものには見えない。そういう時に共産党が労働政策をアピールし始めると、ちょっとだけ食指が動くのは事実なのだ。労働政策だけアピールしてればいいのに。

 

希望の党
もう完全に何が何だか分からなくなった極右の残骸
な、なに?都政がしたいの?それとも国政がしたいの?排除パンチ排除キックしてるだけでは共産党以下でしかないわけで、何がしたいのかよくわからないんだけど?これで民進党とか共産党とかと「野党大合流」みたいな話をするのは無理があるのでは?

 

社会民主党
人間を永久にお花畑に閉じ込めようの会
まあ福島瑞穂先生は東大の先輩ですしおすし…何らかの理念があって動いているんだろうなという事は理解するけど、その理念とは一体何なのかが結局全く分からない。多分平和主義を訴えたいのだろうとは思うけど、それ以外がもはや全く分からない。

 

公明党
政教一致を日本に!日本を〇〇〇〇の教えによって尊き宗教国家とするのだ!
〇〇〇〇に何が入るかは自主規制という事で。
予想外に有能だが信用しがたい
自民党の政策にやんわりと待ったをかける場面があったりと、それなりにそれなりの理念の下で動いているようには見えなくもない。しかし虎の威を借る狐のように見えなくもない。

自由党
おざわ会
おざわ会はおざわ会だろう。おざわさんはある時期から「国民の生活を」とか「国民の目線で」とかいう事を合言葉にし始めたようだけれど、それってつまり衆愚政治万歳という事なのかしら。
山本太郎が予算審議会で質問し始めると麻生がニコニコし始めるので、実は麻生的にはお気に入りなのかもしれない。

 

民進
烏合の衆→闇鍋→残骸
残骸以外の何だと言えばいいのかもう分からない。とりあえずありとあらゆるものの残骸である。政治家の残骸、左派の残骸、ありとあらゆるものの残骸。それらしい論客はいなくなったどころか、不祥事を起こして場を盛り上げてくれる爆弾すらいなくなった印象。