垂直都市に降る雨

東大院卒が綴る思索の影_記事の内容は全て個人の意見です。

自分の見たアニメを整理する回:15

基本あんまりルーティンワーク的に「毎日決まった時間に文章を書く」みたいな事はできません。というかルーティンワーク自体苦手です。働きたくないでござる。そういう性分なので書きたい時に書く事を二三日分書き溜めて予約投稿していくのが良いのかなーと考え中です。
しかし一方で、最近はまた勤務に体力を奪われ過ぎて活動能力が大幅に下がっているのを自覚します。毎日更新しようとまでは言わないけれど、実際の所安定的に記事を供給できるほどの体力がないという厳然たる事実の前には閉口するばかりです。書きたい事は割と頭の中で沢山出てくるんだけど、PCの前に四時間ぐらい座ってキーボードを叩く事の身体的負荷に今の所耐えられる状況にありません。

2014年前半から。

 

棺姫のチャイカ
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声優として爆発的な覚醒を見せる安済知佳出世作。凄い大好きだったんだけど内容を全く覚えていないので原作小説を…今買いました。Kindleで583円なり。
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本作の最大の特徴は主人公チャイカトラバントのキャラクター造形の妙であると思っている。ただでさえ美麗でチャーミングなデザインの記憶喪失系ヒロインがぶっきらぼうなたどたどしい言葉を喋りながら「うぃ!」とか言うんだからその可愛らしさは折り紙付きである。

 

エスカ&ロジーのアトリエ 〜黄昏の空の錬金術士〜
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アーシャのアトリエはプレイ済み。その延長線上で見始めたが…なんというか何とも言えない感じに収まってしまった。出来が悪いというわけではないのだが、ゲーム版のあの錬金術師たちの独特の世界観を見事に再現できていない。
アーシャが居なくなった後の世界観、前作でアーシャに救われた妹であるニオが主役級になった世界観なわけだが…「これって本当に同じ世界観なのかしら」と疑問になるレベルでゲーム版とアニメ版で雰囲気が違う。

 

ご注文はうさぎですか?
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ロリコンホイホイ工学の伝説となった驚異のロリコンホイホイ作品。
きんいろモザイクの終了で難民となった人々は一時期はのんのんびよりに合流するなどして糊口をしのいでいたが、ロリコンホイホイ工学の最先端を求める人々にとっては物足りない日々が続いていた。
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そこへ来て、これだ。佐倉綾音演じるマジキチ系主人公がカフェのバイトを始めるわけだが、そのカフェで一人店番をしているのがチノちゃんである。当時新人声優として爆発的に人気拡大中であった水瀬いのり演じる可愛らしい幼女キャラの存在によって勝利が確定し、実際に大勝利した。
ロリコンホイホイ工学がこの作品によって新たなる時代を迎えたと言ってもよく、きんいろモザイク以来その主張の正当性に疑問が投げかけられつつあった、「内容なんてどーでもいいからとにかくキャラクターデザインによってロリコンホイホイ工学を強力に推進できる」という事が改めて証明されたのである。

 

犬神さんと猫山さん
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大坪由佳の声は独特だ。何とも言えないあののっぺりとした感じ、最近では大分改善されたけど初期は活舌も相当におかしかった覚えがある。その大坪さんと東山奈央を組み合わせて、犬っぽいJKと猫っぽいJKが掛け合いする。内容としてはそれだけ。

 

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金
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ノイタミナの迷走が決定づけられた作品のような気がしてならない。キャラクターデザインはいつも通りの川上哲也デザインなのでキャラクターは可愛い。が、内容が何だか意味不明であり、いつの間にか意味不明な話が意味不明なまま終わってしまったような気がする。実際には高度な謎解きらしいのだが、謎解きの「解き」の部分が意味不明すぎて謎が解かれた感じが全然しない。

 

シドニアの騎士
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SFファンから見ると伝説的作品。それ以外の通常のアニメファンから見ると「よくわからないCGアニメ」となるらしい。因みに海外の評価はかなり高いという。これもまた評価がくっきり分かれる作品。全編フル3D。
以下の解説ではSF好きの一人として超絶なSFの世界観を語る。
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宇宙から襲来した謎の生命である「奇居子(ガウナ)」と呼ばれる存在によって大半の生命が殺し尽くされた太陽系、人類は最後の力を振り絞って播種船シドニアと呼ばれる大型世代間移民宇宙船を建造し、太陽系と地球を捨て宇宙へ逃げ延びている。
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執念深い事にガウナは宇宙に逃げ延びた人類を殺し尽くさんと宇宙の果てまで人類を追っかけてくる。ガウナとは一体何なのか?粘菌状の組織を持ち真空の宇宙空間でも自律移動能力と生存が可能なガウナは人類との戦いの中で様々な形態へ変化し、その奇妙で不思議な特性を次から次へと発現させてゆく。
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やがてガウナの粘菌状組織である「エナ」によって、ガウナによって殺されたはずの人間が構造再現されるという謎の現象が発生し、「実はガウナは人類を模倣しようとしているのではないか?」とか「遺伝子データを欲しているのではないか?」とか色んな仮説が打ち立てられてゆく。
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人類を殺し尽くさんと襲い掛かってくるガウナとは一体何か?何故人間の肉体とガウナとの間に親和性があるのか?人類はガウナの手から逃げ延び、安住の地を見つける事ができるのか?暗鬱で冷酷非情。次から次へと人が死んでゆく暗い宇宙の中でそれでも主人公は人類の未来を信じ、「衛人(もりと)」と呼ばれる人型機動兵器に乗り込みガウナたちと戦う。
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とにかく人はバンバン死ぬし、ロクでもない残虐極まりない殺され方でバンバン死ぬ。普通にやってたらあまりにも暗鬱でアニメ化しても誰も見ないぐらいの困難すぎる雰囲気の漂う作品であるが、一方で「ラブコメ要素」という暗鬱な宇宙からは全く対極に位置する要素を盛り込んでくる。しかもSFの暗くて厳しい世界観の中で育まれるヒロインとの小さな愛が何とも心地よく、くどさを一切感じさせない所に物語構成の天才的なセンスがあると言える。洲崎綾演じるヒロイン像は物語の根幹であるSF要素にも深く深く関わっており、ラブコメ要素が進行する事でSFとしての内容も進行してゆく。
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本作は「とにかくリアル」である。SFにありがちな空想科学的設定は極めて近未来的なもののみに限定されており、「テクノロジー的にそんなに強化されていない弱いままの人類が強大極まりない不気味な敵に無残に殺され、戦う」というリアルが抜群に作り込まれている所に演出としての妙がある。「死にたくない!助けて!いや!いやぁぁあああ!」と叫びながら殺されて行く登場人物たちの死に様はとにかく残酷の一言に尽きる。
絶対的なリアルと絶望的な物語、そして暗い宇宙に散りばめられたラブコメ要素。現代日本SFの極致とも言える作品であり、SF好きならば原作漫画もアニメ版も見て損はない。原作者である弐瓶勉は漫画における日本SFの旗手の一人であり、進撃の巨人にも見られるような「登場人物の無残な死によって物語を構成する」という手法の大家である。最新作品である「人形の国」でも登場人物が登場して6ページで殺されるとか、そんな描写が山ほど登場する。

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因みに「人形の国」にはシドニアの騎士でも登場する「ヘイグス粒子」をエネルギー源とする兵器群が登場し、「もしかしたらシドニアの騎士の世界と何か関連性があるのでは?」みたいな話も展開されている。

 

メカクシティアクターズ

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はい、この世界は全てカゲプロのパクリです。…という宣誓を済ませないと狂信的なファンに爆殺される。カゲプロファンには原理主義テロリストが多い。楽曲は好きなんだけど、アニメの内容としては普通というか、まあ普通。…あんまりこの作品を批判すると爆殺されてしまうので批判できない。

 

M3〜ソノ黒キ鋼〜
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物語としてはよくできているっぽいけど、画面が暗い!色彩設計ミスってるんじゃないか?というレベルで画面が暗い!何でこんなに画面を暗くしたのか意味不明なぐらいとにかく画面が暗いので、内容がよくわからない。
EDはSchool Food Punishmentの活動停止後にボーカルとメインギターを迎えた新バンドla la larksによる書き下ろし楽曲だとのことで、とりあえずEDは大好き。