垂直都市に降る雨

東大院卒が綴る思索の影_記事の内容は全て個人の意見です。

「このハゲー!」から考える態度の在り方

「このハゲー!」はアカンやろ、ああいう人が政治家やっちゃいけないよ。…と申したところ、某氏から「いやそれはおかしい」と反論されました。かなり驚愕の反論だったためちょっと「態度」というものを考えるきっかけとします。

 

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嘘つきのシステム:「自業自得の患者」論に寄せて

土曜の朝から腹が痛いです。クソの噴射が止まらないので、一発ひねり出しましょう。

長谷川豊さんという人物はよく存じ上げません。なんかアナウンサー的なサムシングをしているらしいですが知らんものは知りません。
それよりも「自業自得の患者」という彼の意見について、腹が痛くて動けないのでその間に書ける程度サクッと書きます。

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「ブラック」という概念と労働市場のシステム的限界

元より「ブラック企業」や「ブラック残業」という概念に対して真っ向から反対はしていないし、さりとて賛成もしていないのですが、ここ数日で考えが一気に明確化されてきたので書き綴っておくことにします。

結論から言えば「そこに個々人の自由意思があるかどうか」で判断すべき問題であると思います。

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専門性の限界点

よくウチの大学の人は専門的になります。
と書くと最早何を言っているのか甚だ分からないですが、それ以外に言葉の書きようがありません。

世の中は「スペシャリスト」か「ネクシャリスト」のいずれかしか生き残っていけない世界になる、なんて言われています。スペシャリストというのはその名の通り、一つの分野を徹底的に掘り下げてその道の専門家として経験を積んでいる人の事です。対してネクシャリストとは、これは元々SF小説の用語なのですけれど、様々な分野について一定の知識を有する事で、スペシャリスト同士それぞれの専門分野の橋渡しをする人間の事を言うそうです。

いや、スペシャルである事は悪い事ではないし、それはそれで素晴らしい事なのですけど、果たして本当にスペシャルなだけで飯を食っていけるのでしょうか。
そういう事をよく考えます。

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善意の闘争

私は電車の車内で座席に座るのが嫌いです。
ずっと立っています。座席がガラガラに空いていたとしても、疲れている時や体力を温存したい時以外は座らないようにしています。そんなわけで、酷い不審者扱いを受ける事も多々あります。

確か小学生ぐらいのころは電車の車内ではちゃんと座っていたような気がするし、ひたすらに立ち尽くして外の景色を眺めたり本を読んだりするような奇妙な子供ではなかったはずです。

それが中学の修学旅行だったか、電車で座るのがとても怖くなりました。

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