このブログを始める前まではFC2ブログを中学生の頃から学部二年生ぐらいの頃まで書いていました。FC2ブログは最早何が何だかさっぱり分からないぐらい操作性に難があり、アクセス解析的なものも付いていなかったため誰がいつ私のクソ長文にアクセスしてくれたのかも判然としませんでした。基本的にコメントらしいコメントを貰った事は無く、やがて中学の友人たちも「お前の文章は長すぎる」的なノリで離れて行きました。
あの頃は哲学書を読んでいたわけでもないのに、朝から晩まで自分なりの哲学を考えては毎日のようにブログに投げ続けていました。中学生は中学生なので、論理も破綻しまくりの超展開謎文章を大量に書きまくっていたのをよく覚えています。そんなもんが毎日投稿されるブログなんて、そりゃ誰も見ないわなあ。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
ドロドロ脚本でお馴染み岡田麿里の描くガンダム。
「厄祭戦」だか何だか、とにかくヤクい中二病を拗らせすぎて爆発炎上したような大戦争の結果世界は滅びて、その後の世界を描く。極めつけに独特なメカデザイン、奴隷労働的に働かされる少年たち、モビルスーツは神経系と直接接続された神経インターフェースで操縦!…と、これでもかと言わんばかりにこれまでのガンダムには無かった要素を片っ端からぶち込み山盛りになっているので、ガンダム感みたいなものは全然ない。純粋なロボットアニメとしては完成度は高い気がするけど、「ガンダム」という括りで考えてみるとなんとも。まあSEEDとかOOとかが登場した時も新奇性が強すぎて最初は中々受け入れられなかったので、いつも通りの「新しいガンダム」なのかもしれないとは思う。
小森さんは断れない!
「デカい」の一言で凡そすべてが終了してしまう。
いつも通りのキャラクターデザイン、いつも通りの爆乳一択、いつも通りのクール教信者作品である。
てーきゅう
紹介したのかしてないのかすら分からなくなるぐらいには毎回シュール。声優泣かせのスーパー早口長台詞で謎のシュールギャグが展開される数分間。そもそも全てのセリフが早口すぎるので聞き取るだけでも一苦労であるが、聞き取っても聞き取らなくても理解不可能とかいうクソ理不尽でシュールなギャグが展開される。花澤香菜が異常な早口で喋る場面が沢山聞けるので、ハナザーさんのファンなら聞いて損はない。
おそ松さん
カゲプロに続く過激派と原理主義の集い。とりあえず「この世のすべてはおそ松!」と宣言しておかないと狂信的な原理主義ファンに撲殺されるので宣言だけは済ませておかないといけない。
良くも悪くもありとあらゆる意味で色々なものに歴史的な名前を残したエクストリーム・アニメ。松野家兄弟の全員にスーパーイケボな実力派声優(櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由)を起用してしまったため女性ファン数が爆増し続け、いつの間にかカゲプロに続く第二の原理主義者たちの廟堂になってしまった。
故赤松不二夫先生のギャグ路線を更に発展させようとして炸裂してしまったような作品であり、銀魂以上にフリーダムでメチャクチャなギャグストーリーが展開される。作画とキャラデザが全面的に変更になる回とか、とにかくこれまでのアニメではやれなかったような意味不明演出の殿堂。
伝統的ギャグ漫画をその作品本来のテイストを忠実に再現したまま現代風に再構築するとどう描き出されるか、という事のよい見本ではあるだろう。
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
大人の魅力あふれる美女で、観察眼と洞察力に優れた天才、それでいて箱入り娘のお嬢様で、武骨でかなり偏屈な性格。そんなお姉さんを演じるのが伊藤静と来ればもはや完全に俺得…!俺得大勝利…!
白い肌に長い黒髪、うっとりとした目線で骨を見つめる櫻子さんは無類の骨マニアである。法医学者の祖父だったか誰だかに人間を始めとする動物の骨格についての知識を徹底的に叩き込まれ、その影響でエクストリーム骨マニアとして生きる彼女。普段は標本師として動物の骨から骨格標本を組み立て、それを売る事で生計を立てつつのんびりしてるとかいうヤバいお金持ちお嬢様である。
彼女の知識力は骨相学だけにとどまらず、法医学全般からその他おおよそありとあらゆる分野に及ぶ。ある日ひょんなことからとある少年(主人公)と出会い、その凄まじい知識量と比類なき洞察力で奇怪な事件を解体して行ってしまう…というようなお話。
作品的にまあ近いっちゃ近いが、多分BONESとかCSI:科学捜査班とか、そういうのを意識してるんだと思う。それに則った演出をやろうとして大失敗している感が強い。短絡的にそれっぽい類似の作品を持ち出してきて演出に失敗するという、演出的には正直ダメ作品だと思う。
しかし櫻子さんの魅力をキャラクターデザインと御前の演技力で抜群に引き出している所は、演出の失敗を補って余りあるレベルで完成されている。「天才探偵」型のミステリは名探偵コナンという伝統芸能みたいな作品を始めとして日本には昔っから色々とあるけども、似たようなシリーズものの万能鑑定士Qとかタレーランとかと比べると櫻子さんのキャラクター性は一際独特で、それをアニメの媒体で明確な個性として表現できている所には感服する。ミステリとしてどうなのか?みたいな疑問はそもそも原作小説に対しても呈されているが、とりあえず「櫻子さんを描く作品」としては満点回答と言えるだろう。
…実写版は私は意地でも承認しない。あれは櫻子さんではない。